なんとなく発表会

戦時加算規定 by コアラ

こんにちは。皆さんは『戦時加算規定』をご存じですか?

年が明けて1月1日から、なんとあの、著作権に厳しい事で有名な世界的スターの著作権が切れて、パブリックドメインとなったお話。ところが、日本ではサンフランシスコ条約による戦時加算規定があるため、二次製作があと10年認められないそうです。

戦争を知らない世代が、再度戦争を考える機会となりましたね。

ご存じない方のために、ザックリ解説します。

さて、そんなわけで、脳みそスモールキュートかつ適当な性格のコアラが、先の文章を超ザックリ解説します。(笑)相当ザックリなので、気になる人はちゃんと調べてくださいね。

○ パブリックドメイン
著作権が切れた作品のこと。
私が学生の時は『作者の死後50年』って習ったように記憶していたのですが、改正があって70年になっているみたいです。また、企業が権利を持っている場合は発表から95年で著作権切れとなるそうです。著作権が切れると、二次製作が可能になります。
○ 戦時加算規定
第二次世界大戦で敗戦した日本が、ほぼ一方的に署名させられた『サンフランシスコ条約』の中に書かれている規定のひとつ。
交戦中、日本が著作権を保護する義務を果たしていなかったという理由から、その期間の著作権として保護期間を10年延⾧せよという規定。

ツッコミたくなる……

えっと、この『戦時加算規定』のツッコミどころも解説します。

⑴ 古い作品が著作権切れにならないうちに、新しい作品が著作権切れになる現象がおきる。
戦前からずっと作品を作っている人を想像してください。戦前の作品は戦時加算規定により10年の延⾧期間がありますが、戦後の作品にはこれがないので、作者の死後70年で著作権が切れます。
なんか変じゃない?
⑵ 国内作品は対象外。
戦争中、著作権が保護されてなかったっていうなら、国内作品も国外作品も条件同じじゃないのかと思うのは私だけでしょうか??ちなみに、サンフランシスコ条約の規定によるものなので、国内作品だけでなく、条約に書かれていない国の作品は戦時加算なしだそうです。
戦争中の保護義務違反による延⾧っていうのが「いちゃもん」の領域であることを物語っているような気がしてきます……
⑶ 同じ敗戦国のドイツとイタリアには戦時加算がない。
ドイツもイタリアもサンフランシスコ条約には関係ないから、戦時加算がないそうです。
それもなんか変じゃない??

とはいえ、戦争やっちゃった国として、いまだ罰を受けなければならないくらい、たくさんの犠牲が出たということを、考えさせられます。戦争なんてしなきゃいいのにって思っている 我々日本人が、かつては戦争をおっぱじめた国の住人だということを、忘れちゃいけないなぁっと

戦争アカンなぁ……。

ってなことを考えながら、毛糸で刺繍をしてみました。

  • 作業工程
  • 下絵を描く。刺繍しているあいだに消えると形が変になるので、しっかり目に書いた方が良いです。※1
  • 毛糸で縦糸を刺繍する。※2
  • 縦糸に横糸を編む。畳の目のように、縦糸の上下上下と交互に糸を横に通します。
  • 完成!※3

※1:油性マジック使用 ※2:針は編み物用のとじ針使用 ※3:一部刺繍糸使用

あ”……絵心ないから大丈夫かと思ったけど……結構似てるか💦💦

誰か分かった方、この方の著作権は日本ではあと10年切れませんので、二次製作は個人で楽しむ程度にしましょう!

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