豚コマ
さて先般、朝の情報番組を見ていたら、某女性アナウンサーが「『豚バラ』だと思って解凍したら『豚コマ』だった」という事をボヤいていた。
少し気になったので個人的な感想を発表してみたいと思う。
小売販売されている肉の表示
私がお肉を買う場所はスーパーマーケットである。表示が法律で統一されているのかどうかは知らないが、私が行くスーパーマーケットは全店、表示の方法は同じだ。
それは、『肉の種類・部位・切り方』がこの順番で表示されているということ。例えば『牛ロース薄切り』『豚ヒレブロック』みたいな感じである。
この表示は生産者から見ても生産工程通りで分かりやすいように感じる。だって、「牛からロース部分を切り出してきて薄く切った」「豚からヒレ部分を切り出してブロックサイズに整えた」という感じだから。
さて、それではお肉の部位名を確認してみよう。
豚コマの正体
初めからお気づきの方も多いだろうが、件のアナウンサーのコメントにあった『豚コマ』という表現。この構成は『肉の種類・切り方』となっている。
上の絵で確認してもらうと分かるが、『コマ』という部位はない。『コマ』はそもそも『小間切れ』というもので、細かく切ったものという意味である。『豚コマ』は部位の名称を欠いた状態ということになる。
そうなると気になるのは「なぜ部位の名称が表示されていないのか?」ということである。そこで私が考えた仮説を紹介しよう。
1 例えばだが、バラとももの間にどっちとも言い難い部分が少しあって、塊で取り出すことができないので、どうしても小間切れになる。これがコマ肉の正体で、言わずもがなバラとももの間と部位は確定している。
2 コマ肉は使い方が、出汁や香付け等、ちょっと肉を入れた方がおいしいという感じで、部位はどこでもいいという事が多い。この利用目的からして、どの部位でも今日の仕入が多かったとか、安かったとかいう部分を小間切れにカットしたもので、日によって部位はまちまちであるが、部位を書く必要がない。
という感じで、『供給側の事情』と『需要側の事情』を考えてみた。
豚コマの事情
さて、正解をググってみると、1にも部分点を付けられる要素があり、2の方の考えも間違いではないが、本質的にはどっちも違っていた。
正解 コマ肉は、例えば薄切りにした肉の最後の薄切りに加工できない切れ端とか、下手な人が切り出して残ってしまった骨のきわきわの肉を削いだものとか、とにかく生産の過程で出てしまったクズ肉を集めたもので、部位についてはいろいろ混ざっているだから書けない。また利用する側でも部位の重要性が少ない『小間切れ』や『ミンチ』などは書かない事が主流。
とうような理由らしい。
ああ、確かにミンチも書いてないな!と思った次第である。
ただ、ミンチに関しては鶏の場合だけ、『鶏モモミンチ』『鶏ムネミンチ』という表示をしている店がわりとあるのは肉質が違いすぎるからだろうか?と新たな発見があったりした。
余談だが、このネタを書きながら、ブタコマ、ブタコマって何度も連呼していて思い出したことがある。それはバトーがなんとかコマに天然オリーブオイルを使って問題視された事!
ニンニクと黒コショウでしっかり下味をつければ、何コマであってもそれなりに美味しく仕上がるんじゃないかと、そういうことを思った。
Topにもどる
