『遺体占い』
こんにちは。皆さんは 夢、見られますか?コアラは先般、後味の悪い夢 を見たので発表したいと思います。
実は、亡くなった芸能人の方について調査したというユーチューブ作品 をいくつか見まして、なんとな~く夢見の悪い精神状態だったせいもあります。そのままリビングでうたた寝したところ、久々に夢を立て続けに何本か見まして……うなされました💦
ところが、記憶に残っている夢は1本だけで、今回はこれについて書きます。
登場人物
- Aさん 夢の中でも名前ははっきりしていなかったと思います。
- 私が中学時代の、演劇部の先輩らしかったです。部活ではお世話になったのですが、卒業後は特に交流はなく、葬儀に呼ばれて初めて舞台女優になっていたということを知った具合です。事故で亡くなったということでした。私が中学時代の、演劇部の先輩らしかったです。
- ~補足~
- 実際には演劇部の先輩で、舞台女優をしているという人の話は聞きません。多分、直前にユーチューブで見た亡くなった芸能人の方が、夢の中で先輩として生成されたんだと思います。
- Bさん 職場の先輩。彼女は実在です。
- 職場では2番目に⾧く勤めている方で、世話好きのおばちゃまといった感じ。世の中の事、昔のこと、最近のこと、なんでもいろいろ教えてくれます。世話好きが高じてか、交友関係が広い。
夢のストーリー
コアラは葬儀会場の端の方で、多分呼ばれているはずの中学時代の同級生の姿を探しながら、他の参列者の方のジャマにならないように、葬儀がはじまるのを待っています。ふいに背後から声をかけられて振り返ると、なぜか職場の先輩です。
「あれ?お知り合いなんですか?」
「うん。まぁちょっとね。」
彼女のことだから、なくはないのかなぁって感じで納得しました。
「コアラ、顔見てきた?」
職場の先輩の言葉に、私は首を横に振ります。舞台女優ということもあって、会場にはそういう関係らしいカメラ持った人とか、妙にオーラのある高そうな真っ黒の、型の良い喪服を着た人が何人も居ます。中学卒業以来お会いしたことのない私なんぞが彼らを押し退けて棺に近づくのは気後れがします。そもそも葬儀に参列して良かったのかさえ怪しいくらいです。
職場の先輩に関して言えば、せっかくやし、最期やし、って言いながら、率先して見に行ったんだろうなぁと思います。若干の苦笑いと、憧れを含まない尊敬の眼差しで先輩の顔を見ると、彼女は話を続けます。
「顔色が赤黒かった。神道してたら黒くなる。修羅道に落ちたら赤くなる。きっとそういう人だったんだね。」
先輩は特に悪びれる様子もなく言ってのけたのです。
コアラはいわゆる『常識』みたいな『暗黙の了解』みたいな、そういうのは苦手なタイプです。先輩はそういうのが得意なタイプらしいので、多分こちらのローカルルールではアリな発言なんだろうなぁと思いつつも、私個人としてはアカンやろ!という気持ちになりました。
で、カッ!! となって、抗議しようとしたところで、目が覚めました。
もやもやする……
コアラの生まれ育った周囲では、遺体を見て亡くなった方の人生まで決めるような人はいなかったと記憶しています。
「穏やかな顔して亡くなってるから、最期に苦しまなかったんだな、良かった。」
「苦しそうな顔してるな。最期まで病気と闘ったんだな、頑張ったなぁ。」
といった程度の、遺族に対する慰めの言葉は聞いた気がしますが……。反論できない亡くなった人にどうこう言うのは、コアラ的には納得いきません!
しかし!!『遺体占い』は他の国や宗教でも存在するようです。
実は先の夢に出てきた先輩の言葉、葬儀場ではない所で、先輩が実際に発した言葉です。そういう風習がある所にはあるようですね。
そういえば、以前読んだ小説の中にもあったなぁ……。ドストエフスキー氏の小説『カラマーゾフの兄弟』です。
町の教会の、⾧老であり、聖者として町の信者から慕われていた人格者が亡くなったあと、その日の内に遺体から腐敗臭が漂い始め、彼は本当に聖者であったのか と、聖者がそんなに早く腐敗するはずはないと言われます。この小説にはもうひとつ別の遺体占いが掲載されていて、それはギリシャのアトスでは、魂の救済を得た人の遺体が地中で腐敗したあとの骨は黄色く、そうでない人の遺骨は黒ずんでいるというもの。一旦埋めた土葬の遺体を掘り返して黄色いか黒いか確認するんですかね💦 骨まで黒いウコッケイとか、救済の余地なしですね。
そして、コアラは色黒なので、このまま死んだら神道信じてた事になりそうです。神道のしの字も知らないのに、神道してる人に申し訳ない💦 あれ?松崎しげるさんとか、たいめいけんの茂出木シェフとかも神道扱いなの?!神道日サロ説浮上……。マジ怒られるで~💦
ローカルルールって本当によく分からないですね。
※念のため書いておきますが、コアラは特定の宗教に悪意はありません。ただ、亡くなった本人や遺族にとっては統制不能な『遺体占い』は個人的に納得いかないと言いたいだけです。

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